平滑回路は左のようなもので、1000μFが2個とフェライトコア
検出電圧を5Vいないに調整するため 50Kの半固定抵抗を
つけています。あまり小さい値ですと、回転角によって直線的な
変化が失われるので注意が必要です。
またコンデンサですが、これもあまり大きな値ですと、電圧が
なかなか変化せず、ローテータが指定位置をとうり過ぎて停止
し、すこし経ってから電圧が下がってくるような動きとなります。
下がりすぎると、再び反対方向にローターを起動してしまうため
指定の方角を左右に行ったり来たりするような動きとなります。
このコンデンサの値も、ローテータの特性や電源の特性で、
検討する必要があります。
基板のパターンは左のようなパターンとなります。
トランジスタは2SC1815を使いましたが、同等品ならば
使えると思います。単純なスイッチングとして使っていますので
そんなに高価なものは必要ないと思います。
@PCNICのキット
これは 秋月電子通商で入手が可能です。ホームページを検索することで
見つけることができます。 PICNICの詳細は、詳細を解説しているホームページがありますので
そちらを参照してください。そのホームページで、OCXの使い方やサンプルプログラムなどが
入手可能です。
PA0とPA1を各ローテータの回転角度を検出用として利用します。+5.0vを超えないように
調整する必要があります。
A PICNICのドライバー部分
PA0およびPA1のAD変換部分に対して、ノイズ性の雑音を除去するため、抵抗とコンデンサー
でフィルターを構成しています。
なお当局では水平ローターの検出電圧が、不安定であったため、もう一段コンデンサー(1000
μF)とフェライトコアで平滑回路を作成しました。ここでの注意点はローテータのメーカーによっても
違うと思いますが、回転角を検出する回路に供給されている電源が半波整流で、脈流となっている
場合、PICNICが検知する電圧がふらふらしているので、アンテナも常に右、左に回転せざる得ない
状態になります。
基板への電源は12Vを外部から供給していますが
トランスを積んで、あるいはローテータの内部から
12Vから14VぐらいのACが取れるならば、全波整流
を行うためのダイオードブリッジを1個取り付ければ
内部でDCを作り出すことができます。当局は外部から12V
DCを供給しました。
C 上記以外に、パソコンからの自動追尾と手動によるマニュアル操作とを切り替えができるように
水平/仰角それぞれ3回路3接点のスナップSWを取り付けています。
本体のコントローラとは別に水平/仰角をコントロールするためSWを追加できるようにも
なっています。 水平系だけ自動あるいは仰角系だけ自動、両方自動化とそれぞれの状況で
選択が可能です。
B水平制御/仰角制御回路
PICNICから発行された制御信号に応じて、リレーをオン/オフし、アンテナのモータに与える
電圧を入れたり切ったりしています。
ローテータの回転角によって検出される電圧を、PICNICに伝達しています。内部での加工は
していません。(平滑回路による安定化はしています)